清書用 古筆臨書用紙  関戸本古今集(昭和初期模写本)       戻る 清書用 臨書用紙へ 戻る はくび工房 臨書用紙へ
価格 36,720円(50枚入り)  

                          お問合わせは TEL(086‐943‐8727)、又はメール アイコンにて

名古屋に暮らす関戸家に伝えられていた古今和歌集の零本から、この名を関せられしものです。
元々古今和歌集は巻第一から巻第十の一帖(上冊)と、巻第十一から巻第二十の一帖(下冊)から成っていたので、関戸本もそうであったと思われるのですが、当時存在していたのは巻第一、巻第三、巻第四、巻第十一、巻第十二、巻第十四、巻第十五、そして巻第二十の八巻合せて四十八丁が残るのみでした。即ち項にして表裏合せて九十六項、歌二百八首の書写が残されておりました。
料紙は雁皮製の両面加工の物を使用し、同じ色の濃色2枚・淡色2枚を重ねて、4枚一組とし中央で縦向きに谷折として束を作り、その束を幾つか重ねて糸で綴った綴葉装の冊子です。
即ち、濃・濃・淡・淡・淡・淡・濃・濃と項を捲るごとに同系色のグラデーションが並びます。料紙は其々表裏を使用しますので、この一束で都合16項(ページ)分となります。

昭和初期の書写本です。現在は分断され所在不明の断簡部分を含む他の項はこちら。

解説中の歌番号は元永古今集での通し番号です。

関戸古今 染 書手本  拡大へ 関戸古今 染 書手本  拡大へ 関戸古今 染 書手本  拡大へ 関戸古今 染 書手本   関戸古今 染 書手本  拡大へ 関戸古今 染 書手本  拡大へ
21項濃紫 20項濃紫 11項淡緑 10項淡緑  9項淡緑 8項淡緑  7項淡緑 6項濃緑  5項濃緑 4項濃緑   3項濃緑 2項薄茶
関戸古今 染 書手本  拡大へ 関戸古今 染 濃茶・濃紫 書手本   関戸古今 染 茶紫 書手本 拡大へ 関戸古今 染 書手本  拡大へ 関戸古今 染 書手本  拡大へ 関戸古今 染 書手本  拡大へ
39項淡茶 38項濃茶 35項濃茶 34項濃紫 33項茶紫 32項茶紫 31項濃紫 30項淡紫  29項淡紫 28項淡紫 25項淡紫 24項淡紫
関戸古今 染 書手本  拡大へ 関戸古今 染 淡緑 濃緑 書手本 拡大へ  関戸古今 染 書手本  拡大へ 関戸古今 染 淡茶 書手本 拡大へ  関戸古今 染 書手本  拡大へ 関戸古今 染 書手本  拡大へ
81項黄土 80項黄土  55項淡緑 54項濃緑 49項濃茶 48項濃茶 45項淡茶 44項淡茶 43項淡茶 42項淡茶 41項淡茶 40項淡茶

 
昭和初期模写本 関戸本古今集 

        3項(濃緑)             2項(淡茶)

関戸古今 染 濃緑 書手本  拡大
清書用 
関戸古今 染 濃緑  拡大へ
濃緑


本文解説
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綴葉装  (濃緑色・黄土色) 『染紙』 拡大へ
手本用帖
          かな                            使用字母
31
 はるがすみ たつを見すてて 行

 かりは、はななきさとに すみやな

 らへる

   だいしらず    よみ人しらず
32
 をりつれば そでこそにほへ む

 めの花、ありとやここに うぐひす

 のなく
33
 いろよりも かこそあはれに おもほゆれ


 
31
 波留可須三 多川遠見春天々 行

 加利波、々奈々支左止爾 須美也奈

 良部流

   多以志良春   與三人之羅春
32
 遠利川礼盤 處天己曾爾本部 武

 女乃花、安利止也己々爾 有倶比寸

 乃奈九
33
 以呂與利裳 可己曾安者礼爾面吠礼


 

関戸古今 2項(薄茶;1項2項には書写されておりません。) 3項(濃緑;2枚目裏面)
                                                        ページのトップへ
あはれ;しみじみと趣のある様子。 

実際の帖ではこの並びが右からの捲りとなります。

ハクビ製臨書用紙は表面加工のみ(片面加工)で、
濃淡合わせて、五色八種類50枚入りが実際の清書用臨書用紙となります。


昭和初期模写本 関戸本古今集

        5項(濃緑)              4項(濃緑)

関戸古今 染 濃緑 書手本  拡大
 清書用
関戸古今 染 濃緑  拡大へ
濃緑


本文解説
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綴葉装  (中緑色・濃緑色) 『染紙』 拡大
手本用帖
         かな                             使用字母

 たがそでふれし やどのむめそも
34
 やどちかく むめの花うゑじ あぢ

 きなく、待人の香に あやまたれ

 けり
35                より
 梅の花 立よるばかり ありしまに、人

 のとがむる 香にぞしみぬる

   むめの花ををりてよめる

           東三条の右大臣
36
 うぐひすの かさにぬふてふ む

 めの花、をりてかざさむ 老がくるやと

   だいしらず   素性法師
37
 よそにのみ あはれとぞみし 

 むめの花、あかぬいろかは をりて

 なりけり

   むめの花ををりてひとにおくり

   ける
            とものり


 
 堂可處天婦連之 也止乃武女所无
34
 也止遅可久 牟女乃花宇衛之 安知

 幾奈九、待人乃香爾 安也万多礼

 遣梨
35                  與利
 梅乃花 立依者可利 安利之万仁、人

 乃止可無流 香爾曾志見奴流

   武女乃花遠々利天與女流

              東三条乃右大臣
36
 有九飛数農 可乍爾奴不天布 無

 面農花、遠利天可佐々武 老可久流也止

   堂以志良数    素性法師
37
 與處爾農微 悪波連止曾美之

 无女乃花、安加奴以呂可波 遠利天

 奈利个利

   武女乃花遠々利天比止爾於九利

   計留
              東毛乃梨


 
関戸古今 4項(濃緑;2枚目表面)、5項(濃緑;1枚目裏面)
光を反射してやや淡く映っております。                  ページのトップへ

誰袖;
この歌からの着想で匂袋のこと

そも;ぞも。あらまあ!
指定の助詞「そ」に詠嘆の「も」をそえたもの

在りし間に;そこに居る間に。

咎むる;気にかける。






挿頭さむ;「む』は今後の推量を表す助動詞。(梅の枝を)髪に挿しましょう。


色香;見た目と薫

折てなりけり;
折ってみて初めて分かることなのですよ
「なりけり』は回想と詠嘆の助動詞。
(ある主実に改めて気づく)




昭和初期模写本 関戸本古今集

         7項(淡緑)             6項(濃緑)

清書用 関戸古今 染 濃・淡緑 書手本  拡大
清書用
関戸古今 染 『淡緑』  拡大へ

淡緑
関戸古今 染 濃緑  拡大へ
濃緑


本文解説
使用字母へ



綴葉装  (淡緑色・中緑色) 『染紙』 拡大
手本用帖
          かな                            使用字母
38
 きみならで たれにかみせむ むめの

 はな、いろをもかをも しる人ぞ

 しる

   暗ぶ山にてよめる

            貫之

39      におふはるべ
 むめの花 匂春邊は くらぶ山、やみ

 にこゆれど しるくぞありけ

 る

   月夜にむめの花ををりてと

   ひとのいひければ、をるとて

            みつね

40
 月夜には それともみえず む

 めの花、香をたづねてぞ し

 るべかりける

   はるの夜むめの花をよめる
41      やみ
 春の夜の 暗はあやなし むめの花、いろ

 こそみえね かやはかくるる


 
38
 支美奈良天 多礼爾可美世武 々女乃

 者那、移呂乎毛可遠毛 之留人所

 志流

   暗不山爾天與女留

              貫之

39
 無女乃花 匂春邊波 九良不山、也三

 爾己由礼止 之流久曾安利个

 流

   月夜爾元女乃花遠々利天止

   比止乃以比遣礼盤、遠留止天

              三川年

40
 月夜爾波 楚礼止无三要春、無

 免農花、香遠太川子天處 乎

 留部可利个累

   八留乃夜無女乃花乎與女類
41
 春夜農 暗者阿也奈志 武女乃花、以呂

 己曾三要禰 可也波閑九留々



関戸古今 6項(濃緑;1枚目表面)、7項(淡緑;2枚目裏面)
光を反射してやや淡く映っております。                  ページのトップへ


暗ぶ山;鞍馬山

匂春邊;美しく咲き誇る春のころ


訪ねて;所在の明らかでないものを探し求めて。
香を頼りに。

知る可かりける;
(枝を)知るのが宜しい。






文無し;理屈に合わない。

やは;次に来る語の反語
香は隠れるであろうか、否そんなことはない。


臨書用紙には、艶のある濃緑の染紙が12枚、淡緑の染紙が9枚入れてあります。
通常一束分で両面加工の料紙、濃緑2枚・淡緑2枚です。片面加工の臨書用紙ですと都合8枚必要となります。(濃緑4枚・淡緑4枚)

昭和初期模写本 関戸本古今集

         9項(淡緑)             8項(淡緑)

関戸古今 染 淡緑 書手本 拡大
清書用
関戸古今 染 『淡緑』  拡大へ
淡緑


本文解説
使用字母へ



綴葉装  (淡緑色・淡緑色) 『染紙』 拡大
手本用帖
          かな                            使用字母

   はつせへまうでけるごとに、やど

   りけるひとのいへにひさしく

   やどらで、ほどへてのちにいたれり

   ければ、かのあるじかくさだか

   になむやどりはあるといひいだし

   たりければ、そこにたてり

   けるむめの花ををりてよみける

           つらゆき

42             ふ る さ と
 ひとはいさ 心もしらず むめの花は、はな

 ぞむかしの 香ににほひける

   水の邊にむめの花のさけりけ

   るをよめる

        い勢
43
 春ごとに ながるるかはを はなと

 みて、をられぬみづに そでや

 ぬれなむ

44
 としをへて 花のかがみと なる

 水は、ちりかかるをや くもるといふ
 
らむ

 

   波川世部末宇天个留己止爾、也止

   利个留比止乃伊部爾比左之九

   也止良天、保止部天乃知仁以多礼利

   遣礼盤、加乃安留之加久左堂可

   爾奈無也止利波阿留止以比以多之

   太利个礼者、處己爾太天利

   計留無女乃花遠々利天與美計留

              川良由幾

42               不留左止
 比止波以左 心毛不知 无女乃花波、々奈

 曾武加之 香爾々本比遣累

   水乃邊爾武女乃花能左个利希

   留乎與女流

         以勢
43
 春己止爾 奈可留々可盤乎 波奈止

 三天、遠良礼奴見川爾 曾天也

 奴連奈無

44
 東之遠邊天 花乃可々美止 奈留

 水盤、知利加々留遠也 久毛留止以不



関戸古今 8項(淡緑;2枚目裏面)、9項(淡緑;1枚目表面)
申し訳御座いません、少し斜めに映ってしまいました。
                              
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はつせ
 はせ
初瀬;初瀬の古称。
奈良県桜井市
長谷寺の門前町
女性の信仰を集めた。


いさ;さあ、如何でしょうか。




梅の花;書き間違い。正しくは「ふるさと』



にほひ
匂;そのものが醸し出す雰囲気。




花の鏡;水鏡
水面に花の影が映るのを鏡に見立て云う。


散り掛る;花や葉などが散って水面に落ちかかる。


らむ;・・・なので・・・なのでしょう。
動作の原因を推量する。

黄文字は次項に在り

臨書用紙には、艶のある淡緑の染紙が9枚入れてありますります。
一束分で両面加工の料紙、濃緑2枚・淡緑2枚です。片面加工の臨書用紙ですと都合8枚必要となります。(濃緑4枚・淡緑4枚)




昭和初期模写本 関戸本古今集

       11項(淡緑)             10項(淡緑)

関戸古今 染 淡緑 書手本 拡大
清書用
関戸古今 染 淡緑  拡大へ
淡緑


本文解説
使用字母へ




綴葉装  (淡緑色・淡緑色) 『染紙』 拡大
手本用帖
          かな                            使用字母
 らむ

   いへにありけるむめの花のち

   りけるをよめる

            つらゆき

45
 くるとあく とめかれぬものを むめ

 の花、いつの人まに うつろひにけ

 む

   寛平の御時のきさいの宮のうた

   あはせのうた

           よみびとしらず
46             とど
 梅の香を 袖に移して 留めては、春は
 
すぐ
 過とも かたみならまし

           そせい

47
 散と見て あるべきものを むめの花

 うたてにほひの そでにとま

 れる

   だいしらず   よみ人しらず


 

 良無

   以部爾安利个留無免乃花乃遅

   利个留乎與女留

              川良由紀

45
 九流止安久 止女可連奴毛乃乎 无女

 乃花、以川乃人万爾 宇川呂比爾希

 武

   寛平乃御時乃幾左以乃宮乃宇多

   阿者世能宇堂

             夜微飛東不知
46
 梅乃香乎 袖爾移之手 留女手八、春八

 過止毛 可多三奈良末之

             所世以

47
 散止見天 安流部幾毛乃乎 武女乃花、

 有堂天爾保比乃 處天爾止々万

 連流

   太以志良須   與三人之良春


 

関戸古今 10項(淡緑;1枚目表面)、11項(淡緑;1枚目表面)見開き部分
一束分、両面加工料紙4枚重ねの一番上に為ります。綴葉装の見開き部分です。 ページのトップへ

飽く;充分に堪能する。



寛平;(889年4.27〜898年4.26)
宇多・醍醐天皇朝

寛平御時后宮歌合;(元年〜5年頃)
春夏秋冬恋の5題各20番計200首。


亭子院は出家後の宇多法皇の離宮


うた
転て;物事が移り進んで甚だしくなること。
あいにく

臨書用紙には、艶のある淡緑の染紙が9枚入れてあります。
端数になっているのは、現存する関戸本古今集が完本ではなく欠損部分が存在する為です。

昭和初期模写本 関戸本古今集

       21項(濃紫)             20項(濃紫)

関戸古今 染 濃紫 書手本 拡大
清書用
関戸古今 染 濃紫  拡大へ
濃紫


本文解説
使用字母へ




綴葉装  (淡紫色・中紫色) 『染紙』 拡大
手本用帖
          かな                            使用字母
             つらゆき

158
 なつの夜の ふすかとすれば ほと

 とぎす、なくひとこゑに あくるし

 ののめ
             
みぶのただみね
             壬生忠岑
159
 くるるかと みればあけぬる な

 つの夜を、あかずとやなく 山ほと

 とぎす

             きのあきみね
160
 なつ山に こひしきひとや いりに

 けむ、こゑふりたてて なくほとと

 ぎす

             よみびとしらず
161
 こぞのなつ なきふるしてし 

 ほととぎす、それかあらぬか こゑ

 のかはらぬ

   ほととぎすのなくをききてよ
める


 
             川良由支

158
 奈川乃夜能 不春可止須礼盤 本止

 々幾春、奈久比止己恵爾 安久流之

 乃々免

             壬生忠岑
159
 久流々加止 美礼盤安个奴留 奈

 徒乃夜遠、安可須止也奈久 山本止

 々幾春

             支乃安幾三禰
160
 奈徒山爾 己比志支比止也 以利仁

 遣無、己衛不利多天々 奈久本止々

 幾春

             與美飛止志良春
161
 己曾農那徒 奈支不留之天之

 本止々支春、所礼可安良奴可 己衛

 乃可者良奴

   本止々支春乃那九遠支々天與
女留


 

関戸古今 20項(濃紫;2枚目表面)、21項(濃紫;1枚目裏面)
光を反射してやや淡く映っております。                   ページのトップへ
臥す;横になる。床に入る。


しののめ
東雲;東の空が僅かに明るくなる頃。
語源は明り取りの為の「篠の目」からとも。





暮るるかと;暮れたかと。

明けぬる;明けてしまう。「ぬ』は受動的完了、「る』は可能性を示す共に助動詞。




 こ ぞ
去年;昨年



鳴き旧して;時々聞いているうちに、鳴き声が耳について馴れてしまって。



黄文字は次項に在り
(但し写真掲載無)


臨書用紙には、艶のある濃紫の染紙が4枚入れてあります。

昭和初期模写本 関戸本古今集

       25項(淡紫)             24項(淡紫)

関戸古今 染 淡紫 書手本 拡大
清書用
関戸古今 染 淡紫  拡大へ
淡紫


本文解説
使用字母へ




綴葉装  (中紫色・淡紫色) 『染紙』 拡大
手本用帖
          かな                            使用字母

   はやくすみけるところにて

   ほととぎすのなきけるをき

   きてよめる

     ただみね

165
 むかしべや いまもこひしき ほ

 ととぎす、ふるさとにしも な

 きてきつらむ

   ほととぎすのなきけるをき

   きてよめる

     躬恒
166
 ほととぎす 我とはなしに う

 の花の、うきよのなかに なきわ

 たるかな
         
   はちすのはなの露を見て

   よみける

             僧正遍昭
167
 はちすばの にごりにしまぬ

 こころもて、などかはつゆを たま

 
とあざむく



   者也九須三个留止己呂爾天

   本止々支春乃奈幾个留遠支

   々天與女流

      堂々美年

165
 武加之邊也 以末裳己比志紀 本

 止々支春、不留佐止爾之裳 那

 幾天支川良无

   保止々支春乃奈幾个留遠支

   々天與女留

      身恒
166
 本止々支春 我止盤奈之仁 宇

 乃花能、有紀與乃那可爾 那支和

 堂流可那
          

   者知春乃者那能露遠見弖

   與美个留

             僧正遍昭
167
 者知須盤乃 爾己利爾之末奴 

 己々呂毛天、奈止可波川由遠 堂万

 
止安左無九 



関戸古今 24項(淡紫;1枚目表面)、25項(淡紫;1枚目表面)見開き部分
一束分、両面加工料紙4枚重ねの一番上に為ります。綴葉装の見開き部分です。 ページのトップへ
昔邊;昔方
過去の方。いにしえ


しも;強調の助詞「し」に感動の助詞「も」のついたもの。
・・・にさへも。

つらむ;完了の助動詞「つ」に推量の助動詞「らむ」の付いたもの。・・・してしまっていたのだなあ。
「つ」は能動的完了をあらわす時に使う。






「〃」は見消
はちすのは;蓮の葉







黄文字は次項に在り
(但し写真掲載無)

臨書用紙には、艶のある淡紫の染紙が4枚入れてあります。

昭和初期模写本 関戸本古今集

        43項(淡茶)           42項(淡茶)

関戸古今 染 淡茶 書手本 拡大
清書用
関戸古今 染 淡茶  拡大へ
淡茶


本文解説
使用字母へ




綴葉装  (淡茶色・淡茶色) 『染紙』 拡大へ
手本用帖
         かな                            使用字母
             
   きりぎりすのなきけるをを

   ききてよめる


       ふぢはらのただふさ

198 
 きりぎりす いたくななきそ あき

 の夜の、ながきおもひは われぞ

 まされる

   これさだのみこのいへのうたあわせ

   のうた

       としゆきのあそむ

199
 秋の夜の あくるもしらず なく

 むしは、わがことものや わびしかるら

 む

   だいしらず     よみびとしらず

200
 あきはぎも いろつきぬれば きり

 ぎりす、わがねぬことや よるはかなしき

201
 秋の夜は 露こそことに わびし

 けれ、くさむらごとに 虫のわぶれば

202
 きみしのぶ くさにやつるる ふるさとは、

 まつむしのねぞ かなしかりける


                  
   支利々々春乃奈支个留乎遠

   幾々天與女留

       不知者良乃堂々不散

198 
 支利々々春 以堂九那々支所 安支

 乃夜能、奈可幾於无比盤 和連所

 末左礼留

   己礼散多乃美己能以部能宇多安八世

   乃宇堂


       止之由幾乃阿曾無
199
 秋乃夜乃 安久留毛之良春 奈九

 無志波、和可己止毛乃也 王飛之加留良

 无

   太以之良春   與三飛東之羅数

200
 安幾波支裳 以呂川支奴礼者 支利

 々々春、和可禰奴己止也 與留波可那之支

201
 秋乃夜盤 露己曾己止爾 和比之

 遣礼、久佐武良己止爾 虫乃王不礼八

202美志
 支乃不 久佐爾也徒留々 不留佐止盤、

 万川武之乃年所 加奈之可利个留



関戸古今 42項(淡茶;1枚目表面)、43項(淡茶;1枚目表面)見開き部分
一束分、両面加工料紙4枚重ねの一番上に為ります。綴葉装の見開き部分です。 ページのトップへ


「〃」は見消


きりぎりす;蟋蟀の古称。


いたくななきそ;どうかそんなに泣かないでおくれ。「な・・・そ」の形で禁止を懇願する。


















虫の詫ぶれば;虫が悲観して嘆いているように聞こえることで。





草に窶るる;草が生い茂って見苦しくなる。

松虫;鈴虫の古称。
「り〜ん、り〜ん」と寂しげに鳴く


臨書用紙には、艶のある淡茶の染紙が12枚入れてあります。

昭和初期模写本 関戸本古今集

       49項(濃茶)            48項(濃茶)

関戸古今 染 濃茶 書手本 拡大
清書用
関戸古今 染 濃茶  拡大へ
濃茶


本文解説
使用字母へ




綴葉装  (黄土色・中茶色) 『染紙』 拡大へ
手本用帖
          かな                            使用字母

       このうたは或人の云う

           柿本の人丸が也

   寛平の御ときのきさいの宮のう

   たあはせのうた


       ふぢはらのすがねのあそむ

213    
 あきかぜをに こゑをほにあげて

 くる船は、あまのとわたる かりに

 ざりける

   かりのなきけるをよめる

             みつね
214
 うきことを おもひつらねて かり

 がねの、なきこそわたれ 秋の夜

 なよな

   これさだのみこのいへのうたあわ

   せのうた

             ただみね
215
 やまざとは あきこそことに わびし

 けれ、しかのなくねに めをさま

 
しつつ



       己乃宇堂波或人乃云

            柿本乃人丸可也

   寛平乃御止支乃幾佐以乃宮乃宇

   多安者世乃宇堂

       不知者良乃春可禰乃安曾武

213     
 安幾可世乎爾 己恵遠保爾安个天 

 久流船盤、安万乃止和多留 加利爾

 左利个類

   加利乃奈支遣流遠與女留

             美川禰
214
 有紀己止遠 於毛比徒良年天 加利

 閑子乃、奈幾己曾王太礼 秋乃夜

 奈々々

   己礼散多乃美己能以部乃宇堂安八

   世乃宇堂

             太々美禰
215
 也末佐止波 安幾己曾己止爾 和飛之

 遣礼、之加乃奈九年爾女遠佐万

 
之川々



関戸古今 49項(濃茶;2枚目表面)、48項(濃茶;1枚目裏面)        ページのトップへ








「〃」は見消





















殊に;とりわけて。


侘しけれ;物悲しいものである。
「こそ・・・けれ」の形で、・・・だけれども。



黄文字は次項に在り
(但し写真掲載無)

臨書用紙には、艶のある濃茶の染紙が4枚入れてあります。

昭和初期模写本 関戸本古今集

        81項(黄土)           80項(黄土)

関戸古今 染 黄土 書手本 拡大
清書用
関戸古今 染 黄土  拡大へ
黄土


本文解説
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綴葉装  (黄土色・中茶色) 『染紙』 拡大へ
手本用帖
         かな                            使用字母

 さすがにめには 見ゆるものから

   かへし

       なりひらのあそむ

791 
 ゆきかへり そらにのみして ふることは、

 わがゐる山の 風はやみなり

   だいしらず     かげのりのおほきみ

792
 からころも なれば身にこそ まづはれ

 め、かけてのみやは こひむとおもひ

 し

             とものり
793
 あきかぜは みをわけてしも ふかなく

 に、ひとのこころの そらにちるらん

      みなもとのむねゆきのあそむ

794
 つれもなく なりゆく人の ことのはぞ、

 あきよりさきの もみぢなりける

   ここちそこなへりけるとき、あひし

   りてはべりけるひとのとはで、ここちお

   こたりてのちに、とひてはべりければ

   よみてつかはしける

          
ふじはらのたかつね
      兵衛 
のあそんのむすめ



 左春可仁免爾波 見由留毛乃可良

   加部之

       奈利比良乃安所無

791
 由幾可部利 曾良仁乃美志天 不留己止八、

 和可為留山能 風盤也見奈梨

  太以志良春  加个乃利能於本幾三

792
 加良己呂毛 奈礼者身爾己曾 万川波連

 女、閑个天乃三也者 己比武止於毛比

 志

             止裳乃利
793  
 安幾可世八 美乎王个天之毛 不可奈久 

 爾、比止乃己々呂乃 處良仁知留良无

      美奈毛止乃武禰由幾乃安曾无

794
 川礼裳奈九 那利由九人乃 己止能者所、

 安幾與利左支乃 毛美知奈利个留

   己々知曾己那部利遣累止支、安比之

   利天者部利个留悲止乃止波天、己々知於

   己太利天乃知仁、止比天者部利个礼八、

   與三天川可波之遣累

            
不知者良乃多可川禰
        兵衛 
乃安曾无乃武春女



関戸古今 80項(黄土;2枚目表面)、81項(黄土;1枚目裏面)
                                     ページのトップへ
のみ
祈;祈り。

ふること
古事;故事。
昔より伝来している由緒ある事柄。風習。

振る事;神霊の活力を呼び覚まし降下させること。

降る事;降って湧く事。思いがけず生ずること。


晴れめ;晴れ着姿になるのがよい。
「め」は勧誘的な推量の助動詞「む」の已然形

掛けて;心のかけて。いつでも。


秋風;厭きの風にかけているもの。





つれもなく;何の関わりもなく。

成り行く;行き交う。移り行く。








 

臨書用紙には、艶のある黄土の染紙が4枚入れてあります

昭和初期模写本 関戸本古今集

        33項(茶紫)           32項(茶紫)

関戸古今 染 茶紫 書手本 拡大
清書用
関戸古今 染 茶紫  拡大へ
茶紫


本文解説
使用字母へ

 


綴葉装  (淡紫色・中紫色) 『染紙』 拡大
手本用帖
         かな                            使用字母
177
 あまのがは もみぢをはしに わたせば

 や、たなばたつめの あきをしもまつ

178 
 こひこひて あふよはこよひ あまのがは、

 きりたちこめて あけずもあらなむ

   寛平の御ときに七日の夜うへ

   にさぶらふをのこどもに、うた

   たてまつれとおほせられける

   とき、ひとにかはりてよめる

             きのとものり

179
 あまのがは あさせしらなみ たど

 りつつ、わたりはてねば あけぞし

 にける

   おなし御ときのきさいの宮

   のうたあはせのうた

     ふじはらのおきかぜ

180
 ちぎりけむ こころぞつらき た

 なばたの、としにひとたび あ

 
ふはあふかは


177
 安末乃可者 毛美知遠者之爾 和多世八

 也、堂奈者多川女乃 安支遠之毛万徒

178
 己比々々天 安不與者己與比 安末乃可八、

 支利多知己女天 安个春毛阿良奈无

   寛平乃御止幾仁七日乃夜宇部

   爾左不良布遠乃己止毛仁、宇太

   々天万川礼止於本世良礼个留

   止幾、悲止爾可波利天與女留

              幾乃止毛能里

179
 阿末乃可波 安左世志良奈見 多止

 利川々、和多利者天禰盤 安个所之

 爾遣類

   於奈之御止幾乃支佐以乃宮

   乃宇堂阿者世能宇堂

      不知者良乃於幾可世

180  
 知幾利个武 己々呂所川良支 多

 奈者多乃、止之爾比止堂比 安

 
不波安不可者



関戸古今 32項(茶紫;紫系3枚目裏面)、33項(茶紫;紫系4枚目表面)
茶紫は濃淡紫の変色です。                         ページのトップへ

たなばた
 
棚機つ女;機を織る女。織姫。機織女。



恋乞ひて;


明けずもあらなむ;
夜が明けないでいてほしい。

うへ さぶら をのこども
上に候ふ男共;
主に仕える男たち。










明けぞ死にける;
夜明け時には死んでしまうらしい。









会ふは逢ふかは;
面会する日に巡り合うかどうかは。


黄文字は次項に在り
(但し写真掲載はこちら)


 

臨書用紙には、艶のある茶紫の染紙が1枚入れてあります。


お問合わせは TEL(086‐943‐8727)、又はメール アイコンにて